昔は学生の立場で座っていたので聴く側からの楽しい授業、興味のわく授業とはどういうものか、何となくわかっているつもりでした。しかし、話す側として話をしてみると妙に緊張してしまい、夏でもないのに玉のような汗が額から流れてきたのです。何故かというと、学生がまったく反応をしてくれないからです。セミナーなどではジョークのネタやタイミングを事前に考えて話をしているのですが、通常は笑ってくれるジョークを話しているのにも拘わらず、学生たちはピクリとも反応してくれなかったからなのです。さすがにショックが残り次回以降の講義をどうすればいいのかを悩んだものでした。
ところが、2回目の授業が終わった後は2クラスとも大きな拍手をいただきました。ある学生は「先生、よかったよ」と一言声を掛けてくれて退出していきました。あとで、担当教授に聞きましたところ「学生は1回目というものは先生がどんな先生か、観察しているのです。2回目に拍手をもらったのであればよかったじゃないですか」と話してくれました。
以来、学生もこんなに喜んでくれるのであれば、私の得た経験・知識を若者に伝えていこう、少しでも役に立つのであれば残していこう、これが明日の日本の証券界のため、金融界のため、ひいては日本のためになるのであれば投資教育を通じて貢献していきたい、というのが私の投資教育を始めるきっかけです。 現在は、金融知力普及協会に在籍をし、投資教育を中心にいろいろな活動を行っています。
マーケットが低迷している今だからこそ、投資教育は大事であると信じて行動しています。マーケットがよくなると多少の欠点や問題点が隠れてしまいます。その小さな問題が将来の大きな問題を誘発する原因にもつながるのです。
明るくて豊かな未来を作るために一緒に頑張って行きましょう。
(2003/4/1 川口一晃)
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