■講義
人前で話をしたり教壇に立って講義をしたりする機会が多い中、毎回、気になることがあります。それは、研修・授業の内容をわかってくれたであろうか、ということです。
受講者のレベルというのはまちまちです。大学で経済を学んだことのある人もいれば、投資経験豊富の人もいたりします。そうかと思えば、資産運用は預貯金しかしたことない人や経済、金融を避けて通ってきた人もいるわけです。
このような同一会場内でレベル差が顕著なときには、どこの目線に合わせて話をしていくかということが問題になるのです。
大事なのは、決して話し手自身の自己満足のために講義やスピーチをしているわけではない、ということなのです。受講者の満足が即ち自分の満足なのだということです。
私を知る人は「セミナー、授業など、人前で話し始めると別人のように楽しい顔になるね」と私によく言います。「はい、私の話を笑顔で聞いてくれる人の顔を見ていると私も楽しくなるからです」と私は答えています。そこに受講者の満足イコール自分の満足という考えがあるからなのです。
そういう意味からも、私の場合は会場内のすべての人に理解してもらうという気持ちで話をしています。難しい話はなるべく私たちの日常にある出来事を例にとってわかりやすく伝える努力をしています。
例えば、金融の世界、資産運用の世界で「リスク」という言葉の理解は重要です。「リスクとは不確実性のことで」云々と言うのは簡単ですが、実際に理解してもらうのは大変です。そこで使う例も、ゴルフの例、受験の例、歴史の例等々、その時々に合わせて例を変えて話すようにしています。
小学校の子供から金融界のプロまでの幅広い層に対して、いくつもの例を用意して解説しようと心がけているのです。
投資教育に限らず教育とは決して教える側の満足で考えるのではなく、教わる側の満足を考えて行動しないといけない、と肝に銘じて活動しています。。
(2003/4/21 川口一晃)
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