■生涯賃金は減ってきている
終身雇用、年功序列型賃金体系が崩れ、「成果主義」「能力主義」といわれる時代へと変わりつつあります。能力主義はごく一部の人の賃金が増えるだけで多くの人の賃金は増えません。逆にこれからは賃金引下げの心配がでてきました。
実はサラリーマンの収入自体がジワリと減ってきているのです。このことはサラリーマンの生涯賃金の推移をみてもわかります。サラリーマンの生涯賃金は1993年に約3億3000万円でピークを打っているのです。特に98年以降は減少し続けており、その減少率はピーク時から10%にもなっています。
ところが、私たちは終身雇用、年功序列という考え方をベースに今まで将来設計をしてきました。賃金が減少する中、住宅ローンや教育資金等々が家計に重くのしかかってきています。
そこで、賃金不安が蔓延する中で生活を防衛するための方法を考えてみましょう。
方法は大きく2つあります。
一つは支出を抑えることです。例えば家計の収支表を作成し、収入に対してどのようなお金の使われ方をしているのかをチェックするだけでも支出抑制の役に立ちます。考えて消費しているつもりでも意外に無駄遣いは多いものです。
もう一つは収入を増やすことですが、これには2つ方法があります。一つは「自分で働く」ということです。転職して年収アップを図るもよし、自分の時間を有効に利用してアルバイトするのもいい。また、配偶者が“専業主婦”であれば配偶者控除(年間103万円まで)の範囲内で働いてもらうのも一案です。ひと月当りで考えると8万5000円前後にもなるのです。
もう一つの方法は「お金に働いてもらう」ということです。「貯めること」や「殖やすこと」ことなど、上手にお金を活用する方法です。お金に関する知識は「知らないと損をする」と言われるぐらい“知っている”、“知らない”で大きな差が出てしまうのです。
(2003/8/3川口一晃)
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