お金に働いてもらう―増やす
 「殖やす」とは換言すれば「投資する」ということで、いろいろな方法があります。今回は人気のある「外貨建て商品」と殖やす商品の中心である「株式」について考えてみます。

外貨建て商品に関して憶えておいて頂きたいことは、多くの場合、収益が二重構造になっているということです。一つ目の収益は「商品自体の収益」です。ドル預金だと「年1%」というのがこの収益にあたります。仮に1ドル=100円のときに100万円を年1%の外貨預金に預けたとします。100万円は1万ドルですから1年後に100ドルの利息がつきます。この100ドルが商品自体の収益です。さて、通常はこのドル預金を円に戻して使いますが、この時に為替が1ドル=100円のままだと101万円で戻ってきます(手数料等除く)。ところが、円安で1ドル=110円になっていれば111万1千円、逆に円高で1ドル=90円であれば90万9千円となります。
 
実は、2つ目の収益として「為替変動収益」があるのです。この収益の方が商品自体の収益よりも大きな影響を与えます。このように、外貨建て商品は為替変動(円高か円安)による影響の方が大きく、収益が変わる可能性があるということを憶えておいてください。


次に株式です。株式の収益もプラスになったり、マイナスになったりします。投資した元本が目減りする可能性があるからと言って、ギャンブルと同一視しないでください。株式投資は、企業が成長して行くことを長い目で応援するものです。今、仮に、「働いてみたい会社に入社できる」としたらどの会社に入りますか。この瞬間、自分の持っている情報を駆使していくつかの会社を思い浮かべませんでしたか。そうした会社に入社し、長い期間働くことによって会社も成長すればいいなと思いませんか。入社こそしませんが、株式投資はその会社に事業資金を提供することで会社を応援することなのです。短い期間だけをとってみれば、いろいろな要因で株価もプラス、マイナスになったりはします。しかし、長期的には株価は業績の良し悪しで決まります。
 
自分が応援していこうと思う会社の株式を買うことは決してギャンブルではないのです。

(2003/8/31川口一晃)


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