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米国では幼稚園から勉強
「何を売っていると思いますか」とは、米国の週末で見かける子供たちが自分の絵をガレージセールで売っている光景を指してのこと。実は子供たちは自分の才能を売っているのです。絵を買っていく大人は大げさに言えば「将来、第2のピカソになるような子供がいるかもしれない」という気持ちからの投資をしているのです。日本でも、もしかしたら将来大成するかもしれないと若手画家の絵画を買うことはありますが、米国ほどではありません。「将来に期待して投資をする」。これは「株式投資とは長い目で会社の成長を応援していくもの」というのと同じことです。ガレージセールで絵を売るというのはありふれた光景の一つかもしれませんが、そこに日米の投資に対する意識の違いを感じてしまいます。
日本では幼稚園、小学校でお金に関する教育を受ける機会がまず無いといってもいいでしょう。それは私たち大人の世代でも一緒でした。中学に行くようになる多少経済を勉強する程度。高校・大学といろいろな分野の勉強をして社会に出て自立した生活をするようになるのですが、その生活の基盤になるお金のことについて私たちは勉強をしないできているのです。アメリカはどうかというと、幼稚園の頃から金銭教育のシステム、カリキュラムが構築されており、小学生で学ぶ金銭・投資教育、中学生で学ぶ金銭・投資教育というものがはっきりしています。以前にも紹介しましたが、高校の政治経済の教科書を比較してみると、金融・証券に関する記述は日本の教科書では平均4ページほどになっていますが、アメリカでは80ページ近い既述がされているのです。
また、少し前のデータですが、中学生などが参加するインターネット上の株式投資バーチャルゲームですが、日本ではおよそ6万人前後の生徒が参加しています。参加動機は「金融・経済を勉強するキッカケになれば」というもの。ところが、同じようなゲームにアメリカでは100万人もの生徒が参加しています。しかもその動機はと言えば「今まで学んできたことの成果を試す」という人がほとんどです。キッカケと成果ではだいぶ違います。
アメリカの後追いするのが、正しいといは思いませんが、1990年以降、経済、社会が疲弊し今までの常識が通用しなくなってきた今、基礎を固め将来につなげるという意味でも投資、金銭教育の必要性が高まっているのではないかと思います。
(2005/04/05川口一晃)
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